リフォーム・リノベーション見積比較 金額が業者ごとに全然違う理由

リフォーム・リノベーション

リフォームやリノベーションの工事をする場合、複数社から見積もりをとって比較する。というのはもはや常識になっていると思います。より自分の理想に近いプランや工事金額を実現させるために必要なプロセスです。

しかし、出してもらった見積もり金額が、業者ごとにあまりにも違いすぎて困惑してしまう。という事がよくあります。かなりの確率であります。

どうしてそんなに違うのか? その疑問に答えます。理由を知っていれば、困惑せずに業者を選定できる…はずです。

 

理由 その1. 会社の大きさや会社の方針で見積金額がかわる

 

ひとつの理由として考えられるのは、会社(業者)ごとの事情です。

リフォームやリノベーションをボランティアでやっているわけではないため、当然利益を乗せています。

その利益の部分は、会社ごとに異なります。

※見積書には「利益だよ」と直接書いてあるわけではありません。全体的に散りばめられているイメージです。

大手のように大きく展開しようとすれば、多くの人員が必要です。その分の仕事量を確保するためには、広告宣伝もかなりの額になるでしょう。そうなると必然的に利益分を大きくしないといけないため、見積金額は高くなります。

逆に中小企業であれば、そんなに多くの費用は掛かりません。なので一般的には、大手の見積金額よりも安くなる傾向があります。

私の経験上、大手リフォーム会社さんは、平均的なリフォーム屋さんの見積金額よりも1.3倍~2.0倍ぐらい高いように感じております。

会社の方針で見積金額が変わるというのは、要するに戦略的な意味合いで、金額を設定しているという事です。

単純に薄利多売でやっていこうという戦略もありますし、ひとつの分野、例えば水回りを激安にして他の分野、例えば大工工事は単価を上げよう。という感じです。

ここで重要なポイントです。上記のような理由で見積金額に差が出る場合、リフォーム・リノベーション工事の質やスタッフの対応などのサービス面の質は、金額に比例しません。

見積金額が高いから良い工事・良い対応をしてもらえるわけでもなく、安いから悪い工事・雑な対応になるというわけではありません。

もうひとつ言えば、大手だからと言って質の良い工事や良い対応をしてくれるとは限りません。大手のリフォーム屋さんのスタッフや工事業者も、普通の人間です。研修などは行っていると思いますが、特別な力を持っているわけではありません。

よく、「大手だからちゃんと対応してくれた!」という話を聞きます。これは誤解です。大手でなくてもちゃんと対応してくれます。大半の企業はちゃんとやってます。会社の規模とは関係なく。

大手だから安心というのは幻想です。思い込みを捨てて業者の選定を行いましょう。

 

理由 その2. 工事内容の違いで見積金額が違う

 

人にリフォーム・リノベーションで、やりたい内容を説明するのは本当に大変なことです。なぜなら、プロではないからです。だから、プロに頼むわけですから。

そんなこともありまして、そもそもの工事内容が違っているという事もよくあります。違っていることに気づかないこともしばしば。

例えば、「床をフローリングにする工事」。これだけのワードでは、何通りもの見積書が出来上がってしまいます。今の床の上にそのままフローリングを貼るのか?今の床板をめくるのか?床組も壊して造りなおすのか?断熱材は入れるのか?巾木は交換するのか?隣の部屋も貼るのか?

などなど。業者も人間ですので、思い込みや独断で判断して見積を作ることもあります。

そうすると、工事内容が違う見積書が出てきて、結果的に金額を比べてみたら全然違うという現象が起きてしまいます。

安くてラッキーと思って決めた業者が、実は内容が違っていて訂正していくと結局高いとか。打合せの段階で気づけばいいですが、工事が始まってから違ってることに気づくことも…。

このケースも結構多いです。

見積書は、金額だけを見るのではなく項目もチェックしましょう。そして、業者にはどういう工事をするのか、内容をちゃんと確認することが大事です。

 

理由 その3. 品質の違いで見積金額が違う

 

想像してください。

最高の材料と最高の職人、最高の対応をするスタッフで工事をする場合と、その辺に捨ててある腐りかけの材料と「リフォームは初めてだけど頑張ります!」と言っているド素人、打合せは毎回遅刻する三流スタッフが工事をする場合。

どちらが品質の良い、価値のあるリフォームになるでしょうか?

後者を選んだ方は、チャレンジャー。当然、前者のリフォームが良いに決まっています。

しかし、最高の物や人を使うと当然安くありません。やはり見積金額は高くなってしまいます。

ここで問題になってくるのが、前章・前々章で記してあるように品質とは別の要因で金額が高かったり、安かったりする場合があります。

これをどうやって見分けるのか?

はっきり言って、これが一番難しいやつです。

見積を見ただけで品質を判断するのは、ほぼ不可能です。

散々リフォームやリノベーションをやってきた私でさえも、知らないリフォーム屋さんの見積書だけを見せられて、「このリフォーム屋さんの工事の品質はどう?」と聞かれてもサッパリわかりません。高いか安いかもどんな工事をするかによるので、判断できません。

見極めるポイントは次の通りです。

1.スタッフの態度や言動に不快感がないか

まずは窓口となるスタッフがしっかりしているかが重要になります。ここがしっかりしていないと、すべてがうまくいきません。

また、窓口になる人間を見ていれば、その会社がどの程度のモノかは想像がつくでしょう。

ここは抑えておきたいポイントです。

2.業者のホームページをチェックして共感や納得できるかどうか

ホームページは、もちろんチェックするでしょう。しかしながら良い事ばかりしか書いていない。それでも各業者の特徴はわかると思います。

あなたが思っているリフォームやリノベーションのイメージと全く違っていたら、そこは避けたほうがよいです。

3.スタッフに現場の管理の仕方やどんな職人さんが工事するのか聞いてみる

わからなかったら、とにかく聞いてみる。これが一番です。

遠慮していては自分の思い描いている工事にはなりません。積極的に意見も要望も伝えましょう。

聞いてみて、説明が変だと思えばやめておきましょう。

 

業者サイドから言いますと、見積書は極力伝わりやすいように作りますが、限界があります。そんなときはどうするか?

補足できるような資料だったり、説明だったり。良心的なリフォーム屋さんならば、見積書だけ渡すなんてことはありません。

品質は、見積書以外のところでチェックすることが重要です。

 

まとめると…

 

見積書の金額は、会社の大きさなどによって変わります。金額が高いから良い工事ができるというわけでも、安いから粗悪な工事になるわけでもありません。

また、工事内容自体が違っている場合もよくあります。内容の確認は念入りにしましょう。

品質の違いは、見積書だけでは判断できません。自分の理想のリフォーム・リノベーションにするためには、スタッフとのコミュニケーションも大事です。

コミュニケーションを取る事で、どういう工事をしているか、対応はどうかなど、品質が良いかどうかは判断できます。

 

いかがでしたでしょうか。見積もりを比較したときに金額が全然違う理由。金額だけで判断してはいけない理由が何となくわかっていただけたのではないでしょうか?

この記事を参考にして頂き、最高のリフォーム・リノベーションにしていきましょう。

 

 

 

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