一級建築士試験の勉強。結論を言えば、あなたに合った方法と勉強時間を見つけること。

建築士のひとりごと

せっかく建築業界で働いているんだったら、一級建築士の資格を取りたいですよね。

でも、どれだけ勉強しないといけないのか?どうやって勉強するのか?独学か?資格学校に通うのか?

そんなことを考えているとなかなか前に進めないですよね。例えるならば、ダイエットみたいなもんですよ。まず始めるまでに時間がかかる。初めてみたものの続かない。結果リバウンド。資格試験でリバウンドはないですけど…。

始めるなら今すぐです。こんな記事をみている暇があったら、即行動です。でも、ちょっとぐらい読んでみても損はないかもです。

自慢のようにとられるかもしれませんが、私は一級建築士の学科と製図を一発・ストレートで合格しました。ほんとに自慢ではないんですよ。運が良かっただけなんですって。そんな私の勉強方法を紹介します。

他の人の記事もひっくるめて参考にして、あなたに合った勉強方法を見つけてください。

1.一級建築士学科の勉強時間

さきに言っておきますが、他人の勉強時間は全く参考になりません。当たり前の話ですが、人によって違います。

問題集を一回解いただけで全部頭に入る天才と、私のように何回も繰り返しやらないと入ってこない凡人では、時間のかかり方がまるっきり違います。

ですので資格学校に通っている人は、教材の問題集を9割正解できるまで。独学の人は、過去問の問題集をほぼ全部正解できるまで。

ここまでやって落ちたら、誰か(問題集を作った人や世間)のせいにして良いです。あなたは悪くない。

私の勉強時間を計算してみると、4月ごろから勉強開始しましたので、大体4か月間勉強していたことになります。

平日、月曜~土曜(私の勤めていた会社はブラックで、日曜のみ休みなので…)は、1日3~4時間程度。日曜日は資格学校に通ってましたので、その分も入れて5~6時間。

週に27時間。月に108時間。4か月ですので、400時間~500時間勉強していたことになります。仕事の休憩中や移動中もちょこちょことやってましたので、500時間ぐらいではないかと思います。

強調していいますが、これはあくまで結果です。私は結果的に500時間ぐらいの勉強で足りたということで、不合格の場合は足りなかったということになるだけです。よくある「後から考えると…こうだった。」ってやつで特に意味はありません。

時間にとらわれず全力を尽くす。それだけです。

2.一級建築士学科の勉強方法

勉強方法も人それぞれ。正解のやり方なんてありません。マネできそうな部分、良さそうだなぁって部分だけ取り入れてください。

1.勉強する時間帯

その当時、私は独身で一人暮らしをし会社に勤めていました。会社の近くに住んでいたので通勤時間は10分程度です。なので、アホみたいに遊びまくってました。毎晩、同僚とパチンコ屋さんに行って、その後ご飯食べて、22時ごろに帰宅する。

さすがに帰宅後に勉強する気持ちにはなれません。ですので、「朝勉」してました。

朝勉強する利点は、とにかく邪魔が入りません。電話もかかってきませんし、誰も訪ねてきません。

5時ぐらいに起きて、3時間ぐらい集中して勉強してました。

あとは、仕事の休憩や移動時間にちょこちょこと。意外と短時間なので集中できますよ。机に向かうことだけが勉強ではありません。机に向かわないと勉強できないなんて、自分自身で思い込んでいたらホントにできませんからね。

思い込みや決めつけは本当に良くないです。自分の可能性を狭めます。車の運転と同じで、「だろう」ではなく「かもしれない」と考えると、新しいことも受け入れられるはずです。

この勉強方法は私のやり方。私の友人は、毎日会社帰りに資格学校に寄って、自習室で勉強してました。勉強仲間と士気を高めながらやってましたよ。彼も学科は一発で受かってましたよ。

 

2.勉強するのはひとつの問題集だけ

一級建築士の試験が難しいのは間違いないですが、特別な勉強をする必要は全くありません。ただただ問題集をやり続けるだけです。

私は、資格学校に通っていたので、資格学校が用意してくれた問題集だけをやってました。資格学校の問題集なので、過去問から最新の傾向と対策を盛り込んだ問題まですべて入っている…はず。と思ってそれだけしかしてません。

実際の試験では、問題集に出てたものと類似の問題が7割程度はあったように記憶してます。ですので、資格学校の問題集だけ完璧にすれば受かると思います。

あれこれと色んなテキストや問題集をやるよりも、ひとつの問題集をとことんやるのが私のおススメです。

問題集のやり方もひと工夫。私の場合かなり時間がなかったので、できるだけ効率的にやる工夫をしてました。

大体の問題集は、一問一答方式で作られてます。まずは一通りやるのですが、間違えた問題にチェックを入れます。続いて2週目も間違えた問題にチェックしていきます。

3週目は、自分でチェックを入れたもの、つまり間違えたものだけ解いていきます。2回正解していれば、3回目も正解するはずですので…。また間違えたものにチェックです。

こうすることで、やるべき問題の優先順位が決まってきます。

私の場合は、時間的に3週目までがギリギリでした。テスト前に、チェックが3つ付いてるものを見直すぐらいまでしかできていません。

時間がある場合は、チェックが3つ付いてるもの⇒2つ付いてるもの⇒1つ付いてるもの、というように勉強すると良いと思います。正解した問題を何回もやる必要はありませんので。効率よくやっていきましょう。

 

3.理解することをあきらめる

はっきり言って、一級建築士の試験勉強で得た知識は今後の仕事にあまり生かされません。私に関していえば、住宅のリフォーム・リノベーションの仕事なので、全く生かされておりません。

学校の勉強となんら変わりません。そんなの生きてくのに必要なの?って感じで。

この試験勉強は、あくまでも一級建築士の資格を取るだけのものです。

ですので、内容を理解する必要は全くありません問題に正解できれば合格です。問題集を始めた時に真っ先にぶち当たるのは、知らない単語です。「聞いたことねえなぁ。何それ?」というものばかり出てきます。

それを丁寧に一つずつ調べて、理解して、また調べて…をやっていたら合格するまでに3年かかります。多分ですが…。調べてるうちに覚えてたもの忘れたりして。一生受かりません。とは言い切れませんが…。

知らない単語が出てきても、雰囲気で流しましょう。「この単語が出てきたから、この問題は〇だ。」という感じで。

この勉強の目的は、一級建築士の資格を取る事です。知識を広げて今後に生かすためではありません。

 

4.法令集づくりに没頭しない

ご存じの通り、試験には法令集を持ち込めます。資格学校では、専用の法令集とインデックスの貼り方やアンダーラインの引き方を解説したテキストまでくれます。

「だったら出来上がったのくれよ。」と私は思ってしまいましたが…。

とにかく、私には時間がありませんでしたので、テキストには赤線と青線で色分けして…とあったのを完全に無視して、全部シャーペンで赤線は棒線、青線は波線に置き換え、フリーハンドでやりました。仕上がりは、よく言えば味があって親しみやすい感じ。悪く言うと汚い!という感じです。

要は、自分さえ理解できれば問題ないのです。わざわざ、色分けして定規使って線引いて…なんて時間の無駄です。

やるべきことは、問題集をたくさん解くこと。法令集を何回も繰り返しめくって、どこに答えが書いてあるか理解することです。

 

5.模試の結果に振り回されない

当たり前のことですが、模試で良い点数をとっても悪い点数をとっても、本試験に合格しなければ何の意味もありません。

私の場合、模試を受けた時には、まだ一通りも問題集を終わって無かったので、不合格の判定でした。当然です。その時思ったのは、「模試やる意味なくねぇ?」と。

これは私の主観ですので、人によっては、模試で悪い点だったらもっと頑張ろうとか。良い点だったらこのまま頑張ろうとか。思うのかもしれません。

こういう模試って、大学受験の時なら意味は分かるんですが。低かったら志望校変えるとか考えられるので。

資格試験に模試は必要ではない気がします。

 

6.まとめ

こんな風に私は、学科の勉強をしておりました。人によって勉強しやすいスタイルが違います。それにハマれば、良い結果が必ずでます。参考にしてみてください。

3.一級建築士製図の勉強方法

学科が終わり自己採点で合格点が取れていれば、すぐに製図の勉強です。

私の場合は、資格学校に通っていたため、すぐに採点してもらい、すぐに製図の授業が始まりました。

どんな感じで勉強していたのか紹介します。

1.基本的に資格学校の言いなりで

私は設計屋さんで働いていた訳でもないので、設計のことは全く分かりませんでした。エスキスのやり方もそうですし、図面の書き方なんてさっぱりでした。

そんな時は、プロにお任せです。資格取得のプロに。

私の通った資格学校は、講師の方々がかなりアツい感じでした。有名な予備校の講師かと思うぐらい。今でしょ!的な感じの。夜も遅くまで付き合ってくれて、かなり親切。

この人たちの言うと通りにやってれば受かるな、と感じました。なので言いなりで。

 

2.勉強のポイント

まずは勉強の内容ですが、日曜日に資格学校で丸一日、講義と実習。実習は、本番と同じ形式で課題を一つやる。描ききるまで終わらない。最後に回答例もらって反省する。

平日は、資格学校からもらった課題を一つ。こちらも実戦形式のもの。これを描ききる。確か書いていかないと学校に入れなかった気がしました。

基本的にこれだけしかやってないです。

ポイントは、とにかく描くこと。時間内に描けないとその時点で不合格になりますから、とにかく何回も描いてスピードをあげる。

さらに重要なポイントは、きれいに描こうとしない。減点が少ない項目は捨てる覚悟を持つこと。

私は、資格学校の講師に毎回、「きれいに描きましょう。」「太い線と細い線がわかるように書きましょう。」と言われてました。けど無理でした。もともと器用ではないので。

実際、本試験に受かったので、きれいさはあまり関係ありません。ちょっと減点されるぐらいです。

あとは、寸法なんかも本番しか書かなかったです。

とにかく、細かい減点は無視しても大丈夫です。大事なのは、課題に合った部屋やその配置、面積などがバッチリあっていること。

それができていて、全部描いてあれば合格します。ちょっと汚い程度では落ちないです。

 

4.まとめ

ちょっとやる気でましたか?

とにかく、学科は自分に合ったスタイルで勉強するのが一番です。今考えれば、資格学校の問題集さえあれば独学でも取れたかも。と思いますが…それは意味のない妄想です。取れたので問題なしです。

製図は、資格学校に通うのがおススメです。一人では心折れていたと思います。

一級建築士の資格を取ってからが本当のスタートですよ。…とかいうと恥ずかしい人だと思われるのであれですが。

頑張ってまいりましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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