DIYでリフォーム どうにか諦めてもらうための理由

リフォーム・リノベーション

DIYってだいぶ昔からありましたよね。ここ最近はさらに勢いが増してきたというか…。根強い人気です。

実際モノを作るのって楽しいですからね。自分でやるから費用も抑えられるし、一石二鳥です。

やる本人にとっては…。でも、一緒に暮らしている家族からすればどうなんでしょう?本当に歓迎されてるんでしょうか?

私個人の価値観で考えると、「やめてほしいなぁ~プロに頼んでくれ~」と思ってしまいます。そんな人は少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?

そんな方々の助けになればと思いこの記事を書いています。良かったら読んでみてください。

1.DIYリフォームで出来ること

ここでは、DIYでここまでだったらやってもいいのでは?という境界線の話をしていきます。あくまでも個人的な意見です。

DIYの経験が豊富で達人の域までいっている人、家族も一緒に楽しんでやっている人であれば、特に気にすることはありません。

ただし、建物の構造的な部分に手を加えないこと。電気工事は電気屋さん、給排水工事は設備屋さんにお願いしてください。事故や火災、漏水などの原因になる場合がありますので…。

1.内装工事

内装工事でDIYできるポイントとお勧めできないポイントを、コスト面と手間と仕上りの良し悪しで判断して、ここまではやってもOKというポイントを解説します。

・天井のクロス貼り … ✕ お勧めできない

解説:

材料や道具をそろえるのは簡単、ホームセンターやネットで手に入ります。全部揃えても費用はそれほど高くありません。

手間は相当かかります。やったことがない人が一人でやるのは無謀です。

仕上がりは難易度が高いため、きれいには出来ないでしょう。

時間をかけてやった割には、仕上りがいまいちで残念な気持ちになると思います。救いは安く済むということだけです。

 

・天井の塗装 … 〇 お勧めできる

解説:

材料や道具をそろえるのは簡単、ホームセンターやネットで手に入ります。全部揃えても費用はそれほど高くありません。

手間はそんなにかかりません。ペンキが他の所に着かないように養生をするのが少し大変です。

仕上りは、塗り方の動画などをしっかり見て、ローラーを使って適切な塗料を使えばきれいに仕上がります。まずまずの仕上がりにできると思います。

 

・天井に化粧板を貼る … △ あまりお勧めできない

解説:

材料はホームセンターやネットで手に入ります。選ぶ素材によって値段には幅があります。業者に頼むよりは割安です。

道具は選ぶ素材によって変わります。DIYでできそうなものであれば、両面テープや接着剤、タッカーなどで施工可能でしょう。部材のカットもカッターで何とかできるかもしれません。

手間はそれなりにかかります。割付を考えて印をつけたり、材料も天井に合わせてカットが必要です。きれいにカットするのが難しいです。

仕上りは、まあまあきれいにできると思います。壁との取り合い部分がきれいにできるかどうかだけです。見切部材を使うときれいにできると思います。

 

・壁のクロス貼り … △ 選ぶ材料によってはできる

解説:

材料や道具は、ホームセンターやネットで手に入ります。全部揃えても費用はそれほど高くありません。

糊が付いてるものや、剥がせるものであれば比較的簡単にできます。

まずまずの仕上がりにできると思います。

 

・壁の塗装 … 〇 お勧めできる

解説:

天井の塗装と同様、材料や道具はホームセンターやネットで手に入ります。全部揃えても費用はそれほど高くありません。

しっかり養生をすれば、塗るのは簡単です。手間はさほどかかりません。

しっかりと使う材料の説明や塗り方を確認して行えば、大きな失敗はありません。塗るタイプの珪藻土もあるので、やってみるのも良いでしょう。

 

・壁に化粧板を貼る … △ 選ぶものによっては可能

解説:

本格的な羽目板などを貼るのはプロに任せましょう。丸ノコなどの本格的な道具が必要で、技術も必要です。仕上がりはプロと素人ではものすごい差が出ます。

化粧のベニア板を貼る程度なら、DIYでもできます。材料も安いですし、特殊な道具もいりません。器用な人であれば、上手に仕上げることができると思います。

 

・壁にタイルやエコカラットを貼る … △ やり方次第でできる

解説:

ただ貼るだけであれば、材料も道具も高くありません。貼るのも難しくないでしょう。やはり、タイルなどをカットしたりという加工が難しいです。カットなどしなくて貼れる範囲であれば、仕上りもきれいにできるでしょう。

 

・床のフローリングを貼る … ✕ お勧めできない

解説:

コスト面に関していえば、本格的な道具が必要ですので全部そろえることを考えると、プロに頼む場合との差は、2~3割程度安いぐらいです。

手間はとにかくカットするのが大変です。手ノコだけでやろうとするとすぐ挫折です。きれいに切れないと仕上がりもきれいになりません。

コスト・手間・仕上りを考えると間違いなく、プロに頼んだほうがお得です。

 

・床のクッションフロアやフロアタイルを貼る … △ 可能

解説:

材料と道具は簡単に手に入り、それほど高くありません。

カッターで切れるので手間もそれほどかかりません。難しいのは、壁との取り合い部分などのカットです。

仕上りは、ジョイント部分や取り合い部分がきれいにできていれば、プロとさほど変わらないでしょう。

 

・和室の壁を塗る … ✕ やめておいたほうがよい

解説:

現状の壁が古い繊維壁や聚楽が塗ってある場合、そのまま塗り重ねると不具合が出ます。塗った材料が剥がれたり、あくが出てきてシミができたりします。

プロがやる場合、現状の仕上げを全部落ちし、下塗りをやり直して中塗り・仕上げをします。

こての使い方も難しく、模様を付けないフラットな仕上げは素人ではほぼ無理です。

やめておいたほうがよいでしょう。

 

・内装を解体して一から造りなおす … ✕ やめておいたほうがよい

解説:

天井や壁など部分的に壊して造りなおすことすら、やめておいたほうがよい。ましてや、部屋丸ごと解体してやるなんて…。

プロに頼むよりは当然安いです。道具をそろえたとしても。しかし、手間はとんでもなくかかりますし、きれいには仕上がらないでしょう。

テレビで見ている芸能人がやっているアレは、かなりプロが手伝っています。というかプロの職人が大半をやっています。だからきれいにできているだけです。

あれを見て自分もできると思っているのであれば考え直してください。

 

・網戸、障子、襖の貼り替え … 〇 できます

解説:

これはDIYの定番です。安くできます。慣れてくれば、きれいにできるようになります。

 

2.外装・エクステリア工事

建物の外壁や屋根工事とお庭やアプローチ・駐車場などのエクステリア工事。こちらもコストと手間、材料費、そして長持ちするかどうかで検証してみましょう。

 

・建物の外壁と屋根の貼り替え工事 … ✕ やめたほうがよい

解説:

材料の入手も難しく、本格的な道具も必要。高所の作業でもあるため危険も伴います。DIYでやる工事ではありません。

 

・建物の外壁と屋根の塗装工事 … ✕ お勧めできない

解説:

塗装は比較的難易度は低くできないわけではありません。しかし、高所作業もありますので無理をしてはいけません。

プロはただ塗っているだけではなく、洗浄や下地処理やひび割れの補修をし、下塗り材を塗り仕上げを2回塗ります。そこまでやっているため長持ちします。

中途半端にやっても長持ちせず、2~3年でまた塗り直しになるなど、結果的に安くありません。

 

・ウッドデッキやウッドフェンス工事 … △ あまりお勧めできない

解説:

木製で作る場合を想定しています。材料の加工からやるとなると大変な作業です。時間を掛ければできないことではありません。もちろんプロに頼むより断然安いです。

仕上りは、素人でもそれなりにかっこよくできます。

問題は、長持ちさせるためのメンテナンスです。とにかくマメに塗装しなければすぐにダメになります。それができないようであれば、やめておいたほうがよいでしょう。

メンテナンスしたくない場合は、樹脂製のウッドデッキや木目調のアルミフェンスを取り付けてもらいましょう。

 

・防草シート+砂利敷き … △ 規模による

解説:

材料と道具はすべてホームセンターで揃います。もちろんDIYの方が安いです。小規模であればできます。庭や建物廻り全部となると砂利を運ぶのが大変です。お店から運んでくるのも、全体に配るのも…。

仕上りは、プロと比べてもそんなに変わらないでしょう。

 

・芝貼り、人工芝 … △ 規模による

解説:

こちらも作業としては難しくはありません。材料と道具はすべてホームセンターで揃います。もちろんDIYの方が安いです。

やはり作業の手間はかなりかかります。楽しんでできる人であれば問題ないですが。

仕上りも悪くはないと思います。

 

・コンクリート、ブロック積み … ✕ やらないほうがよい

解説:

コンクリートを打つのは重労働です。少量であればなんとかなりますが、大量にやる場合、セメントから練るのはプロでもやりません。練ったコンクリートをもらって来たとしても、運んだり均したりも無理でしょう。

ブロック積は安全性も考えると素人がやるものではありません。

どちらもプロにお願いしてください。

2.DIYリフォームのメリットとデメリット

前章では、DIYでできることとできないことを解説しました。概ねできないことではないが、お勧めできないことが多いという感じです。そこから読み取れるメリットとデメリットを解説します。

1.DIYリフォームのメリット

DIYの最大のメリットはコスパです。自分で作業した分安く済むのは当たり前ですが。

そして、楽しい事だと思います。作業もそうですし、出来上がった時の達成感。私もわかります。

2.DIYリフォームのデメリット

デメリットは、やはり仕上がりを見るとプロには及ばない。素人感が出てしまう。

そして一番のデメリットは、時間がかかることではないでしょうか。不慣れで作業が遅いのもありますが、仕事ではなく趣味でやっている部分が大きいので、期限が決まっていなくて、だらだらとやってしまうというのもあるでしょう。

3.DIYリフォームを諦めてもらうための理由

DIY大好き家族で、みんな楽しく作業したりしているのであれば、とても幸せなことです。

しかし、DIYやりたい父ちゃんとそうでもない家族の場合、状況が違います。

DIYでできること、できないこと、メリット、デメリットからDIYリフォームをやめて頂く理由はこれです。

おそらく、DIYやろうとしてる父ちゃんは、DIYの動画やDIYリフォームのテレビなどを見ています。それに対しては、「そういう奴は、成功例しかみせない」と言いましょう。なんだかんだでよかったよ見たいな感じで、失敗したとはならないです。

そして、デメリットも言いません。その後どうなったとかもわからないわけで。そんなに甘くないと伝えましょう。

次に最大のメリットであるコスパ。何で安いかは、自分で材料揃えて自分で作業するからです。その使った時間を考えれば、安くないはずです。

実際にその時間バイトしたら、プロに頼んだ分の金額を稼げるかもしれません。または、その時間を家族のために使ってくれたほうが嬉しいという場合もあるでしょう。その辺を考えてもらいましょう。

あとは、きれいに仕上がらないことをアピールしましょう。素人がそんなにきれいにできるようであれば、プロはそもそもいらないでしょう。

DIYリフォームやりたい本人は、悪気があるわけではなく善意で言ってくれています。その辺が厄介というか難しい所ですね。上手にやんわりと断れると今後もうまく付き合っていけますよね。

 

 

 

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