私もリフォーム・リノベーションの業者ですので、当然近隣あいさつを行います。
たとえ、お施主様が「しなくてもいいのでは?」と言ったとしても、業者として挨拶回りはしています。
令和という新しい時代になりましたが、挨拶という文化は全く変わっておりません。
この記事は、どうして挨拶が必要なのか?どのように挨拶したらよいか?粗品や手土産は必要か?について説明しています。
1.なぜあいさつ回りは必要か?
まずは、挨拶回りの必要性です。
世の中には、作法に厳しい人と作法を気にしない人、作法に厳しくはないがしっかりしていないとイラっとする人がいます。
作法を気にしない人ばかりがおうちの周りに住んでいれば、挨拶回りは必要ありません。しかし、そんな状況はほぼありません。そもそも周り全体が無作法な人ばかりという町は住みづらくて嫌ですが…。
必ず、作法に厳しい人、もしくは隠れ厳しい人が住んでいます。特に「隠れの人」は見分けがつきません。当然こういう人たちは、挨拶をしないと空気が悪くなります。周りの人たちも巻き込みながら全体の空気を悪くしていきます。「あの人は工事するのに挨拶もしない」とか…。
工事中にトラブルが起きるというよりは、むしろ今後長きにわたり嫌な思いをすることがあります。
挨拶は一瞬で終わります。こんな簡単なことで、でっかいトラブルを回避できるのですからやらない理由はありません。防災だと思ってやってください。
ここまでは、お施主さまの話です。
業者に関していえば、近隣挨拶はクレームを回避する目的がメインです。
しかし、それだけではありません。しっかりした業者であることをアピールして次の仕事につなげましょう。
実際に、近隣挨拶がきっかけで、リフォームの仕事を依頼されることもあります。まさに一石二鳥です。面倒くさがらずに丁寧に回るようにしましょう。
2.あいさつ回りのやり方
まずは、誰が挨拶回りを行うかですが、お施主さまと業者の両方が行うことが望ましいです。両者が一緒に回っても良いですし、バラバラに回っても問題ありません。
次にどのタイミングで回るかですが、工事着工の一週間前ぐらいが良いでしょう。時間帯は、朝早くと夜遅くを避けましょう。直接会って話ができると良いですが、変な時間に行くのは逆効果です。
何回行っても会えない場合は、ポストに手紙と粗品を入れておきましょう。
手紙の文面は、ご挨拶と題して、工事中ご迷惑を掛ける旨と簡単な工事内容、工事期間、名前を記入しましょう。業者の場合は、担当者名と連絡先を記入しておきましょう。
粗品は、タオルなど定番品で問題ありません。
あいさつ回りの範囲ですが、戸建ての場合、基本は両隣と向かい3軒、裏3軒。業者はもう少し範囲を広げて、車を駐車しそうなところまで回ると良いでしょう。
マンションの場合、基本は両隣と真上と斜め上、真下と斜め下の8軒です。マンションごとに規約がありますので、そちらも確認してください。意外なルールがあることもあります。
3.それでもクレームはゼロにはなりません
あいさつ回りをしっかりやったとしても、クレームが全く来ないということではありません。
想像以上の騒音がしていれば、お叱りを受けることもあります。
路上駐車していたら、なぜか警察が来たりとか。駐車禁止区域でもないのに、わざわざ住宅街に…。「通報がありまして」…みたいな感じで。
特に迷惑を掛けているつもりがなくても、なかには他人の迷惑を気遣って警察に連絡を入れてくださる優しい人もいらっしゃいます。
そんな人たちは、少数です。大抵の人は、あいさつ回りをしていれば許してくれます。
世の中捨てたもんじゃありません。
4.まとめ
あいさつ回りは、そんなに大変な作業ではありません。
ちょっとしたことで、工事中のトラブル回避や今後の近所付き合いが円滑になります。
リフォーム・リノベーションもそうですが、新築でも同じことが言えます。
あいさつ回りをやらないという選択肢はないでしょう。
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